今、平成の時代に、もし、都心の上空で飛行機が旋回したらどうなるのでしょうか?
大騒ぎになりますよね。一機だけでも驚愕ニュースになりますよ。
しかも、数機での編隊アクロバット飛行だったとしたら、もう。
でも、昭和の時代では、、、。やっちゃったんです。
そうです。1964年10月10日です。
今では考えられない!都心上空で行われた奇跡のアクロバット飛行
今残っている映像や画像で東京オリンピック開催式において、上空に5輪が描かれているのを見た事がありますか?
これ、ブルーインパルスが赤坂見附の上空で、アクロバット飛行を行い描いた5輪なんですよ。
信じられます?
赤坂見附ですよ。
だいたいあの交差点の上空だそうです。
今ならありえませんよね。
50年以上前の東京っておおらかというか、なんというか。
実際、テレビで見てた当時は「わーーすごいー」とか思うだけで、危ないとか考えてませんでした。
子どもでしたし。
今の赤坂方面
実際に仰ぎ見た空に5つの弧が描かれた瞬間
このアクロバット飛行を実際目撃した方がいます。
お仕事仲間の方で、先日書いた聖火の最終コースを間近で見た方です。
この方は当日はビルの屋上にいて、空を見ていたそうです。
大きな弧が描かれていくのをじっと見て、「わーーすごいなー、あれ、なんだろー」と考えていたそうです。
競技場が近かったので、この方はこの他にもなにかと、東京オリンピックの目撃談があるそうです。
ぶっつけ本番とエンペラー・ウェザーという2つの奇跡
ブルーインパルス好きの方の中には、ご存知の方もいらっしゃると思います。
この5輪飛行、ほぼ、というか実質、ぶっつけ本番だったそうですね。
それまで一度も成功していないのに。
前日は悪天候でこのままフライトはないと信じていたのに。
当日、やったんですね。
いろいろな意味でスゴイと思います。
この5輪フライトは、私はテレビで観てました。
この日は朝からいいお天気だったと思います。
子どもだったからか、前日が雨だったかどうかは憶えていません。
でも、近所のおじいさんが「あしたは絶対晴れるぞ。お出ましがあるからな」と言っていたのは憶えています。
当時は意味が分らなかったので、不思議だったんです。
今思えば、いわゆるエンペラー・ウェザーのことだったのだと分ります。
開会式にご臨席された昭和天皇は有名な「晴れ男」(不敬でしょうか)で、アメリカのメディアでも有名でした。
確かに晴れてました。
きれいな青空に白い鳩、そこに描かれる5輪の弧。
今見てもとても美しい光景です。