とうとう、スギ花粉が飛ぶ季節がやってきました。
我が家は母、兄が花粉症です。
スギ・ヒノキ花粉症のアレルギー症状があると、もう日常生活からして辛いですよね。
すでに2人とも、天気予報でいわれるより先に、花粉を探知する体質になってます。
ここ近年、和歌山の「じゃばら」という、謎多き柑橘類が花粉症にいいというお話をよく聞くようになりました。
それって、「邪気を払う」といわれていた、あの北山の「邪払(じゃばら)」ですか?
ちょっと懐かしい気がして調べてみました。
幻と言われた「じゃばら」と私が出会ったのは何十年も前
「じゃばら」は「邪を払う」という意味で、和歌山県の小さな村に自生する伝統的な果実です。
和歌山県北山村から熊野市のエリアに自生する柑橘類で、かつてはまったくといっていいほど県外には知られていませんでした。
今でも、「幻の果実」などと呼ばれています。
それはこの北山村が和歌山の飛び地であり、三重県と奈良県に挟まれた山林に囲まれた小さな村だからです。
夕方の詳しい天気予報とかで、近畿地図に「そこ、どこ?」的に和歌山色に塗られた小さな地域があります。
そこです!
江戸時代にゆずや九年母、蜜柑など、数種の柑橘類が、この地で自然交配されて出来たものといわれています。
実際、北山村には今も原木があり、すべてこの1本の木から増やしていったそうです。
この地域では昔からお正月に縁起物として食されてきました。
現在は、和歌山県の他の地域や三重、愛媛、高知、静岡でも栽培される様になったらしいです。
ですが、この「じゃばら」、実は門外不出です。
ですので、他県のものがほんとうに「じゃばら」かは、北山村では把握できていないようです。
実際、何10年以上も前(記憶では平成の初め頃)に、私が和歌山を旅行した時、はじめて「じゃばら」を拝見しました。
山間部の渓流沿いにある温泉です。
旅館の玄関を上がったところにテーブルがあり、生産者の方でしょうか、そこに「じゃばら」の果汁が詰まった瓶をならべていました。
その方は、その時に「他にはない木」とおっしゃっていましたよ。
旅館のフロントの方に伺うと、「近くの村が村おこしで作ってみたんですよ」といって、じゃばら果汁の瓶をすすめられました。
今、地図見ると近くではないと思うのですが、同じ県内ということなのでしょう。
「邪を払う」といわれ、当時、運勢がダダ下がりだった私は、健康問題より「厄払い」を目的に購入しました(笑)。
多分この頃はだれも「じゃばら」が花粉症にいいなんて思いもしなかったでしょう。
「ナリルチン」というフラボノイド成分がアレルギーにいいらしい
「じゃばら」に含まれる「ナリルチン」という成分が、花粉症などのアレルギー症状を緩和すると知られるようになったのは、ここ10年ほど前からだそうです。
「ナリルチン」は他の柑橘類にも含まれますが、これが「じゃばら」には大変多く含まれているのです。
以前から花粉症の症状が緩和されるというお客様からの口コミがあり、それをうけて北山村は、和歌山県工業技術センターに花粉症に有効かどうかの実証を依頼します。
単なるうわさやお客様の声だった「花粉症に効く」ということを、化学的に検証したのです。
その後、岐阜大学の医学部で研究、臨床試験がおこなわれました。
そして2008年、「じゃばら」に含まれるビタミンP群の「ナリルチン」は花粉症に効果があるという臨床結果が、岐阜大学によりアレルギー学会において発表されたのです。
ここから「じゃばら」が花粉症の症状を緩和するということが、広く知られる様になりました。
「じゃばら」には、フラボノイド成分の「ナリルチン」という成分が、たいへん豊富に含まれています。
この「じゃばら」に豊富に入っている「ナリルチン」は、ビタミンP群に分類されます。
このビタミンP群は、ちょっとほかのビタミンとは違っていて、いろいろな種類があるんです。
人参に含まれるビタミンPは骨にいいといわれ、ピーマンに含まれるビタミンPは毛細血管を強化するといわれます。
これは、ビタミンPは水溶性のビタミン「様」物質として分類されていて、現在では独立したビタミンとして考えられていないことが理由です。
簡単にいえば、ザックリと、「フラボノイド化合物」とお考えください。
他の柑橘類とはちがう「じゃばら」がスゴイところ
「ナリルチン」は他の柑橘類にも含まれます。
たとえば、以前から花粉症に良いといわれていたスダチなどです。
スダチ1個の19mgに対し、「じゃばら」では1個に991mgの「ナリルチン」が含まれます。
「じゃばら」のほうが、スダチより果実が大きいのですが、ここまで数値が違うとやはり入っている量が凄いということです。
そして「ナリルチン」はまだ熟さない青い実の方がおおく含まれているそうです。
実際口コミを観ると「鼻づまりにきく」「のどのイガイガがよくなった」「目のかゆみが楽になった」「症状が軽くなった」など、症状が緩和されたカキコミが多くあります。
では、自然のものだから副作用はないのでしょうか?
ここで気になるところといえば、「リモネン」です。
ほとんどの柑橘類で、「ナリルチン」は皮の方により多く含まれています。
ですが、柑橘類の皮には「リモネン」という酸化すると逆にアレルギーを誘発する成分があります。
「リモネン」もリラックス効果でしられる良い成分です。
心配ではありますが、酸化しなければ良いわけですよね。
今はその事を考慮して「リモネン」を取り除いたり、「リモネン」が酸化しないような処理をして、製品を製造している事が一般的です。
どういうメカニズムで「じゃばら」が有効なのでしょうか
体内に侵入した花粉を追い出すため、私達の体内でヒスタミンが分泌され、くしゃみ・鼻水・涙目等花粉症の症状がおこります。
「じゃばら」に含まれるフラボノイド成分の「ナリルチン」は、この症状を抑えてくれることが解ったのです。
その臨床検証を岐阜大学医学部が行ったということなのです。
ということは?
そうです。
ハウスダストによるアレルギー症状の緩和にも役立つかもしれないと期待されています。
確かに個人差はあると思います。それでも試してみたいという方が多くいらっしゃいますね。
現在、北山村では花粉症用の商品をお試し頂く、3000人のモニターを募集しています。
3000人に対して、8000人の応募があったそうです。すでに第1弾は終了しましたが、第2弾がはじまりました。
募集期間は2019年2月19日まで、まだ、間に合いますね。
とても酸っぱい「じゃばら」?その効果的な食べ方と飲み方
じゃばらって本当に酸っぱいんですよ。
独特の酸味と香りがあります。
レモンかそれよりちょっと酸っぱい感じですが、キツさは感じないかもしれません。
あくまで、個人的な感想ですが。
そして、果実から搾ったばかりの果汁には若干苦みが感じられます。
私は酸っぱいの好きで、2本お土産に買いました。
水で割ってでは酸っぱかったので、炭酸割にしました。
また、ポン酢の代わりにいっぱい使いました。
香りに関しては、やはり、ここは、実際に実物を試してください。
では、花粉症の方は、いつから、どのくらい、飲んでいくといいのか?
毎日、朝晩2回、ティースプーン1杯(10cc)から飲んでみる事をおススメします。
酸っぱいのが苦手な方は半量(5cc)から。岐阜大学の発表では5ccから有効であるとあります。
できれば花粉が飛ぶ前2〜3週間前から、、、でも、飛んでからでもイケるみたいです。
水で割って(お湯だと酸っぱい蒸気でむせます)、炭酸で割って、紅茶に入れても美味しく飲めます。
レモンや橙、スダチの代わりにお料理に使っても酸味があってとても美味しいです。
そういえば、ポン酢だけじゃなくて、ドレッシングにも使いました。
糖尿病の父は、焼き魚が好きだったので、よくかけて食べてましたね。
じゃばらは、酸味が強いことからクエン酸も多く含まれます。
クエン酸は、高酸化作用や疲労回復にもよいといわれていますよね。
和歌山県の小さな村の「諦めない心」が人類を救う結果になった
北山村の「じゃばら」は添加物や防腐剤は入ってませんから安心です。
商品を拝見すると以前と違って、最近では果汁以外に、飴やパウダー、サプリメントがあるんですね。
「ゆずでもない、すだちでもない、とんでもない!紀州のへんなみかん邪払」っってキャッチコピーが控えめで良いですね。
サイト見てましたら、、、、、、。
おぉ大農園になっているではないですか。
ん?
なに、その大赤字の数字?
あの後、そんなことになってたんですか?!
あぁー、会った事ある人がと思うと、なんかやるせない。
でも、今は業績上がったみたいで、よかったです。
(地方がハマる危ない事業なんですよね。村おこし。)
和歌山県、良い処ですよね。
「この地域ではね、昔から飲んでいるんだ」「美味しいからね」「からだにいいからね」
私を励ましながら、旅館の袋に「じゃばら」の瓶をいれてくださったフロントのオジさんを思い出します。
(´・ω・`)「運気上がりますかね?」と聞いた私に、
⸜(´ ˘ `∗)「お正月に食べるんだもの、大丈夫!悪いものを払ってくれるからね」とおっしゃってくださいました。
「みんなで考えたんですよ」と瓶を手にして玄関近くのテーブルにじゃばらの瓶を並べていた方、あの時お会いした北山村出身の方、皆さんとても素敵な方でした。
当時はまだまだ「じゃばら」は認知度なかったんですよね。
スゴイですよ!
とうとう全国区になりましたよ!
このまま、世界の「じゃばら」になってください。
ふるさと納税の返礼品にも「じゃばら」ありますよ。