昭和が終わり、平成になり、次はなんという時代になるのでしょう。
あらためて、江戸から続く下町のお雑煮のレシピを確認してみましょう。
実は、下町、東京、江戸、といってもエリア毎に特徴があり、バリエーションも豊富です。
これが江戸のお味と思っていても、実際エリアごとで多くの違いがあるんです。
先におことわりしておきます。
作り方のレシピは載ってません。
フローチャートを載せますから、皆様のお雑煮がどれなのか確認してみてください。
江戸下町のお雑煮 マスト食材とエリア毎の多様性を紹介
まず、江戸下町のお雑煮に多様性が有るといっても、江戸で必ず使う食材が2つあります。
1つは菜です。
菜といっても、三つ葉がマストというエリアと、てやんでぇ小松菜だろうというエリアがあります。
エリアによって、どちらが多く使われるかの比率がまったく違います。
ですが、菜を使うことは鉄板で、東京において使わないレシピは有りません。
「名を取る」ために必ず入れますからね。
そして、もうひとつはお醤油。
味付けは基本醤油味になります。
味噌やほかの味付けはありえません。
お餅はもちろんなので言及しません。
角餅ですよね。
のし餅をすぱっと切りそろえて用意しておくのが流儀です。
丸餅はありません。
カツオ出汁か鶏出汁か?それとも精進か フローチャート
東京下町のお雑煮のフローチャートを載せてみました。
スタートはお出汁の種類。
カツオかトリか。
つぎに具材。
入れる具材、具材を刻むかどうか。
鳴門を入れるのか、入れないのか?
などなど。
フローチャートで確かめてみてください。
結果
Aカツオだし+かまぼこ等具材+小松菜飾り菜
Bカツオだし+根菜などの具材+小松菜飾り菜
C鶏ガラだし+鶏(or鴨)切り身と根菜など+飾り菜
D鶏ガラだし+鶏肉と根菜など具材刻み+飾り菜
E鶏ガラだし+具材&鶏モモ&菜刻み+飾り鳴門
F鶏ガラだし+根菜&鶏モモ&鳴門&菜すべて刻み
G根菜&油揚げ&鳴門&菜すべて刻み
フローチャートには載せなかったのですが、鶏ガラで出汁をとるのが面倒ということで、鶏モモの味でお雑煮にするお宅もあります。
大まかな分類になってしまいました。
この中にあなたのお宅のお雑煮は、入っていたでしょうか
あなたのお雑煮はどのお雑煮に近かったですか
我が家はなぜかGの精進です。
阿弥陀宗だからなのか、なぜなのか、いつからなのか、誰にもまったくわかりません。
もしかしたら、質素倹約時代のなごりかもしれません。
地元の友人家はほとんど、「F鶏ガラだし+根菜&鶏モモ&鳴門&菜すべて刻み」です。
少数派で、「E鶏ガラだし+具材&鶏モモ&菜刻み+飾り鳴門」のお宅もあります。
浅草方面在住の三社祭大好きな方のお宅は「C鶏ガラだし+鴨切り身+飾り菜」でした。
三社大好きっ子さんのご近所さんは、「Aカツオだし+かまぼこ+小松菜飾り菜」もありだそうです。
日暮里在住の方も「Bの変形で、カツオだし+かまぼこ+根菜+小松菜飾り菜」でした。
エリア毎にバリエーションが有る東京下町のお雑煮フローチャート。
いかがだったでしょうか?