今期から放送されている手塚治虫原作のアニメ「どろろ」のオープニングを手がけたバンド「女王蜂」の注目度が海外でも上がっています。
原作自体にもコアなファンが多い作品ですが、アニメの内容だけでなくオープニング曲でも人気を博しているのです。
オープニング曲「火炎」の評価が高く、アメリカ最大級のソーシャルニュースサイトreddit(レディット)でスレがたつほどです。
「女王蜂」というと、昭和世代にはちょっとゾクっとくるバンド名も気になります。
ロックバンド「女王蜂」の5人メンバーとは
日本でもファンの評価が高い「女王蜂」。どんなバンドか簡単にまとめますと。
絶望と希望を抱いた強靭な音と儚さを醸す歌詞で、男女問わず若い世代20から30代に人気があります。そして不思議なバンド名に負けぬ個性的なメンバーです。
なによりミステリアスなのは、メンバー全員の本名はおろか、生年、性別、国籍などすべて未公表だということです。判っているのは誕生日だけです。これまでのインタビュー内容から、現在メンバー全員20代前半ではないかと推測されています。
ロックバンド「女王蜂」は、2009年に兵庫県神戸市において、アヴちゃん、やしちゃん、ルリちゃんの3人で結成され、2015年にサポートメンバーだったひばりくんがメンバーに正式加入し今に至ります。2019年3月31日には結成10周年を迎えます。
ボーカル担当 アヴちゃん(薔薇園アヴ 12月25日生)
作詞・作曲を手がけるアヴちゃんは、基本的な性別は男の子だそうです。
ルックスが中性的で、アヴァンギャルドな容姿の彼女は、表現のカリスマとして「女王蜂」の中心をなしています。
ハーフなのではないかともいわれています。
ベース担当 (赤鳥居ヤシ 9月3日生)
実力派女性ベーシストにしてアヴちゃんの大親友。たぶん高校のときからのお友達です。
力強い目力と女性でも憧れる魅惑的な曲線を持っていらっしゃる。
大好きなものは「魚」、なんとお魚が捌けるとか。
自称『水族館ソムリエ』にして自称『温泉ソムリエ』といろいろなことに造詣が深いようです。
ドラム担当 ルリちゃん(虹ヶ峰ルリ 2月7日生)
アヴちゃんの実の妹で姉妹?の仲はとても良いそうで、プライベートでもいつも一緒に行動しているようです。
キュートで小柄な体格だというのに、激しいドラムパフォーマンスを見せつける小悪魔的な女性です。
顔立ちは姉妹?とても似ていますね。
ルリちゃんも女性が羨望するような曲線をお持ちです。
ギター担当 ひばりくん(4月5日生)
「女王蜂」唯一?の男の子。
なんとひばりくん自ら「入れてください、どんなことでもするんで!」と懇願して2015年からメンバーになったという強者です。
「美形が入ったな、と(笑)」のちにアヴちゃんがインタビューでそう語るほどの美形です。
端正な顔立ちで驚くほど肌が白い。その上細マッチョなのでインスタに筋肉をアップすると、ファンからは「塗ってる?」「マジで白いの?」と言ったつぶやきがバンバン来ます。
ゆうきさん脱退後に加入したメンバー。利き腕の強い痛みの治療のため2012年に脱退。
ここまでが女王蜂のメンバーとしてメジャーで知られている5人です。
その他にも調べてみたら、初期の初期にメンバーだったゆうきさんを発見しました。
脱退理由は知られていない。
「女王蜂」海外で評価が上がった3つの理由
今回オープニングに使われた「火炎」という曲が、どろろという作品の世界観を十分に感じさせてくれる楽曲だったことが、海外で評価が上がった理由のひとつである事に間違いはありません。
横道ですが、このどろろという作品には、本当に海外でもコアなファンが多いのです。2007年公開の映画が制作されたときも海外では手塚ファンが大喜びしました。
次に「女王蜂」の楽曲「HALF」がアニメ「東京喰種:re」のエンディングテーマ曲として使われていた事です。
「東京喰種」も海外での評価が高いアニメ作品ですから、海外のジャパニメーションファンの間では、すでに「女王蜂」の存在は知られていたということです。
次に「女王蜂」の楽曲がくるならどんなアニメなのか?海外でそう待ち望まれていてもおかしくはない状況でした。
そして、なにより「火炎」とのファーストコンタクトが衝撃的だったことにあります。
海外ではいまAmazonのサービスで日本のアニメが殆ど待たずに観られるようになりました。
ジャパニメーションのファン達は、日本のリリースにも目を光らせ、放送されるときを待っているのです。
しかし、詳細までは掴めず、海外の多くのファンは放送を待つばかりなのです。
コアなファンが多いどろろという作品を待ち望んでいたファンが、最初に聞いた「火炎」はオープニングの絵に載せられていました。
reddit(レディット)にたったスレッドの反応は、
「自分はアニメのオープニングには興味無かった派だけど、これはいい」
「映像の0:55のところ、ビートが変わるところにゾクっとくる」
「最上位ウォッチリスト行きです」
「お気に入りリスト入れました」
「本気で凄いアニメのオープニング」
「この曲「火炎(FIRE)」だけは、いつものアニメ曲と全く違う」
オープニングは奇跡的に素晴らしいという反応に埋め尽くされました。
そこは私も同感です。
「HALF」に続き「火炎」で「女王蜂」というバンドの存在感がしっかりと海外に知られ、評価が上がっているのです。
どこまで「女王蜂」は浸透していくのか
実はこの後、現在後半になってきた当りから、「女王蜂」のアンチが海外で出てきました。redditにもアンチ勢がスレッドをたて「このアニメには合わない」と声を上げています。
合う合わないは個人の感性なので、「女王蜂」派はこの言い合いには関わっていないようです。
最初に「火炎」を聞いたコアなファンには、「火炎」はどんな曲よりもこの作品の世界観に合っているという評価に変わりはありません。
TVアニメ「どろろ」 オープニング・テーマ 女王蜂「火炎」(戦国時代のお話なので、いわゆるチャンバラ的な場面があり苦手な方はご遠慮くださいませ)
アンチが出るという事は、アーティストにとっては、とても良い事なのではないでしょうか。
それだけ濃く深く、人々の心に浸透して来ているということになりますから。
さて私は先ほどから、海外にコアなファンがと書いていますが、どのくらいかといいますと、
主人公が書かれた色紙を手にしただけで号泣するファンがいる位です。「I love him!」本当の話しです。
ご理解頂けるでしょうか。
そして、昭和世代にはちょっとゾクっとくるバンド名と書いた理由は、「女王蜂」という名前が昭和50年代に大ブームを起した横溝正史氏の長編推理小説のひとつと同じ名前だからです。
薔薇園アヴさんは、別ユニットの名称に「獄門島」というワードも使っています。
もしかしたら、横溝正史先生の作品がお好きなのかもしれません。
バンド「女王蜂」はこれからも躍進を続けていく事は間違いないと思います。
ご活躍期待しております。