平成最後の大みそか「第69回紅白歌合戦」の出演者発表の記者会見で、ひな壇の向かって右側に座っていた見目麗しい男子達(刀剣男士)。
彼らはなにものなのか?テレビ枠ではあまり紹介されませんでしたよね。
しっかり映ってたけど。
知っていれば「きゃー三日月さまーー」って分るんでしょうけど、一般の方にはあまりなじみがないのでは。
そういえば「紅白歌合戦」って知らない方が見たら、だれこの人達?っていうグループが出場する事って案外ありますよね。
かくいう私、純烈さんをしらなかった。ごめんなさい。
紅白出演の2.5次元歌劇「刀剣男士」ってどういう人達なのか
結論から申しますとゲームキャラクターです。
でも、生身です。
やや解説しますと、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」というものがあります。
そこには日本歴代の名刀と呼ばれた刀剣達がキャラクターになって登場します。
女子に大人気のゲームでアニメにもなりました。
出てくる男士はみなさん見目麗しい。
このゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」にちなんだ企画として、舞台・ミュージカルを観賞できる「刀剣乱舞2.5Dカフェ」というものが秋葉原にあります。
ここまで、説明に付いてきていただけましたでしょうか。
この「2.5D=2.5次元」というのがこの男士達です。
ゲームキャラを生身の男性が演じているんですね。
しかも、ミュージカルのチケットは即日完売するほどの大人気なのです。
パリ公演歌劇が大盛況だった。NHKさんがミュージカルに目をつけた
2018年7月に「ジャポニスム 2018:響きあう魂」と題して、大規模な複合型文化芸術イベントがフランス・パリを中心に開催された。
そこで、彼ら出演の『ミュージカル「刀剣乱舞」〜阿津賀志山異聞2018 巴里〜』というパリ公演が行われたのです。
このパリ公演が大成功。
実はNHK総合では、10月27日(土)の深夜に、7月におこなわれたパリ公演のもようが放送されていますから、この時からNHKさんは男士達に目を付けていたという事になります。
この頃から、Twitterでは「ココまでの密着なにかの布石か?」というファンの声がありましたが、今回の紅白出演で理解できたというところでしょう。
パリ公演には日本のファンのみならず、地元のフランス、中国、台湾、イギリスと多くの国と地域からパリへ、ファンが駆けつけたそうです。日本刀がグローバル化していますよ。
しかも、映画「映画刀剣乱舞」が2019年1月18日(金)から全国でロードショー。
とうとうアニメ、ミュージカル、舞台と数多くのメディアミックスを成功させてきた「映画刀剣乱舞」が映画館で観られることに。
このことも紅白出場に関係しているのかもしれませんね。
地方活性のパワーも持つ主(あるじ)の実力は視聴率も左右できるか
やや紅白からは外れますが、このゲーム「刀剣乱舞」、実は地方活性にとてつもなく貢献しているのです。
彼女達(ゲームしているのはほとんどが女性)は、ゲームをするヒトから、刀を愛でる主(あるじ)にレベルアップしていくからです。
わかりやすく言い換えますと、ゲームを通じて日本刀に愛着を感じて、地方の小さな町へも刀の観賞にでかけ、街を活性化させています。
なぜ主(あるじ)と呼ぶのかというと、ゲームキャラクターがゲームをしているユーザーに呼びかけるときに主もしくは主様と呼ぶからです。
そして、なぜ、私が詳しいか、、、、友人の1人に主が居ます(笑)。
かつて新宿区初台にあった刀剣博物館は暗くて誰も来訪しないさびしい処でした。
近所に同業者の事務所があったので知ってるんです。
その博物館が旧安田庭園の一角に新築され収蔵物も移動しました。
伝統的な刀を復活させるプロジェクトがクラウドファンディングを行ったとき、主達がその力を発揮して予想以上の資金が集まり再び刀剣を造る事ができました。
こんな処でも女子力は大きな力を発揮しています。
さて、大晦日の視聴率に主の力はどう影響をもたらすのか?そんな事が気になっています。